Single-play

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はじめましてヒデローです。バブルを逃したベビーブーマー後期組。40代独身の等身大な毎日を書いたブログです。

Fender Rhodes


 74年製 Fender Rhode mk1 Suitcase 。

 

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エレキギターのように、ビックアップで金属の震えを感知して電気で増幅する、いわゆる「電気ピアノ」です。7.80年代の音楽では良く使われていて、特にジャズやソウルのお洒落な雰囲気作りに一役買っています。

 

僕の大好きなスティービー・ワンダーからダニー・ハザウェイビリー・ジョエルに10ccと、
使用していたミュージシャンは数え切れないほどです。日本だと荒井由実の「中央フリーウェイ」の出だしが分かりやすいかもしれませんね。そうです、あの左右に揺れるように広がるコロコロしたあの音です。

仕組みとしては、「トーンバー」という、ピアノでは弦にあたる部品を震わせ、それをエレキギター同様ピックアップ・マイクで拾い、アンプ部で増幅させています。これによってビアノとも鉄琴ともつかぬ、独特の甘い音色が作られます。

これだけでも十分に素敵な音色なのですが、さらに僕の持っている「スーツケース・モデル」には「VIBRATO」と呼ばれる、パントレモロのようなエフェクターが付いています。先に出てきた「トーンバー」からの音を左右に揺らすのですが、その方法も拘っていて、前面と後面のそれぞれ2ずつあるスピーカーから、左右交互に音を出します。

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これ、何となくイメージ出来そうな気がするのですが、実際に生でスピーカーからこの音を訊くと、その怒濤のごとく押し寄せるトリップ感に現世を忘れ、気付いたらローンの契約書にハンコ押してしまう、というくらい危険な代物です。でも大丈夫。僕もそうでしたから。

あれ?あなた、ピアノ弾けました?と訝る声もございましょう。ええ弾けませんよ、弾けませんとも。でもね、このRhodesという楽器、ピアノと同じように弾くと音数が多すぎるのか、なんだか濁って五月蝿くなっちゃうんですよねえ。それもあってか、素人でもなんとなくコードをバラして押さえてやるだけで、それなりに気持ちよくなれちゃうのですよ。

とは言え、僕の拙い演奏では伝わらないと思いますので、こちらを。


1974 Fender Rhodes Demo


僕の Rhodes は以前どこかのスタジオで酷使されていたのか、購入当初はまともに音が出ないほどボロボロで酷い状態でした。それでも、なんとかあり合わせの物で修理してきましたが、左右の足が違っていたり、スピーカー部のネットが違う時代の物をつけらられていたりと、見る人が見たら眉をしかめるような仕様になっています。

アメリカのvintage vibe というショップでは、かなり細かなパーツまで通販で販売しているようですので、近いうちに、外装を綺麗にしてやろうかなあ、なんて考えてます。
え?あ、練習ですね。しますよもちろん。しますとも。。。